ガラクタ宇宙船
ただのみきや

こわれたラジオの部品とか
いろんなガラクタくっ付けて
こさえたぼくの宇宙船
飛ばないことは百も承知さ
けれども心は飛んで行く
誰も知らない惑星へ

わたしたちは飽きもせず
あちらこちらに敵をつくっては
互いによく傷付けあったものですね
深いところまで刺し貫いて
愛することにも憎むことにも
決まった答えなど在りはしないのに

気がつくとずいぶん白髪が増えました
からだもあちこちガタがきて
お互い歳をとりましたね
あなたはもうやめてしまいましたか
そんな子供の遊びなど
遠い昔の笑い話ですか

わたしまだ続けています 可笑しいですか
壊れた心の欠片とか
年代不明の鉄屑とか
昆虫の抜け殻なんかを拾い集め
宇宙船を造り続けているのです
何の役にも立ちはしない
決して飛ばない宇宙船を

それは夢の躯を乗せた棺のように
暗黒を彷徨い続けるのです
いつか何処かで未知なる存在とめぐり会う
夢のまた夢の話です
それでも構いはしないのです
夢のまた夢で良いのです


自由詩 ガラクタ宇宙船 Copyright ただのみきや 2012-07-31 23:22:19
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