希望の星屑
灘 修二

無常の大河を上ろう
わたしは水面で止って
大河の流れのほうが下りているかのように
ゆっくりと黄金の大河を上っていく
わたしはわたしの源流をさかのぼり
秘蔵の宝を探し当て
きっと歓喜にひたるだろう

水面で
幾度、昼と夜が別れを告げただろうか
わたしの着いたところは浅瀬で
水が枯れていた
流れが消えて
わたしは元に戻れず
途方に暮れた
夜の帷が降りて
けっして明けはしないという
マルガリータが私を包み、悲しみが沈殿した
満天にちらばる星屑がわたしの宝物だった


自由詩 希望の星屑 Copyright 灘 修二 2012-07-31 08:54:56
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