口に紋様もつ男 (生体反応の設計)
乾 加津也

(月曜日)


案内板にうかびあがる
現在地
朱い
☆型

ルーツ



(火曜日)


水母をブイに
海図がうごく
あげるよ
権利証書の見返りに名づけた
「どこでもない」さんはどこですか
したたかに
たしかにここで 延命のはずなんです
たしかにここで と 仰られても

わたしと
わたしの生け贄をへだてる断層には
胸に手を組み 眠っている
口に紋様もつ男
幽かな口笛は

空耳



(水曜日)


相対地(ダミー)ちゃんは とにかくしゃべるしゃべる

行ってきます、どうもすいません、おはようございます、はじめまして わたくし「どこでもない」と申します、お先に失礼します、ただいま、ご馳走さま、おやすみ、おはよう

 そんな
 ねえ
 ダミー
 なぐさめは
 質量
 ひとりでに
 産まれ
 屍も
 じぶんで始末する
 はるかな
 軌道で
 流れないなら
 いまさら ☆じゃないよね

 対の象は耐えて

 容赦のない
 雨あられ



(木曜日)


「韃靼海峡のてふてふ」は
回路もショートの絶叫マシーン
?游クジラのソナーで質量が破水して
 口に
 口に
   朽ちびる
   朽ちびる
   朽ちびる
       紋様
         もつ男
いまも亀裂から滾々と噴きだしたまゝ

ぷるんと
経口



(金曜日)


巻き舌の口(RAP)に紋様もつ男
じぶ(RAP)んの水母にしがみつ(RAP)いてぷかり
水(RAP(RAP))面にあ(RAP)わせて上下する
ただ(RAP)よ(RAP)う(((RAP)RA(RAP)P)RAP)
((RA(RAP)P)RAP)消(RAP)耗戦(RAP)は
応(RAP()RAP)答す(RAP)る現(RAP(RAP))(RAP)在地
Ctrl + v

海は メソッド



(土曜日)


いつか ここには いない わたしの
衛星さま 「どこでもない」わたしは ここです
衛星さま 「どこにもない」わたしは ここです
震える みらいの森の鳥 )の に で は(
アンデス
(ここは言語野 ?
なわけないよね 笑)

カリカラ コルラン
相対地が 朱に夕陽のスプレーまみれ
もう クーソーごとぼんやりだよ
生涯かかって わたし似の顔(マスク)
自慢げに吹く 口笛ひとつ

旗 / 断層 / 旗 / 断層

琥珀の











自由詩 口に紋様もつ男 (生体反応の設計) Copyright 乾 加津也 2012-07-29 00:06:42
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