一切れのスイカ
灰泥軽茶
さっきまでここにいたのに
だれもいない
冷たい空気が流れて気持ちが良い
スイカが一切れ置かれていて
がぶりと一口
すうっと目の前がうすれる
だれもいない
とっくのとうに
私もここにいない気がする
どこに行っても
どこにも私はいない気がする
ただいつも目を閉じると
懐かしい気持ちと
私はそこにいた気がするよ
自由詩
一切れのスイカ
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灰泥軽茶
2012-07-27 03:44:25
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