レモンイエロー夏
灰泥軽茶
氷がとけて
カラカラまわる
扇風機の羽がとんでいく
いくつもいくつもとんでいく
レモンイエローそそぐよ光
玉粒の汗が夏の匂い
浴衣姿が綺麗だねと
寿司屋の前でブチ猫がどてりと
半裸のおじちゃんみたいに涼んでいる
うちわを投げれば
あちらにひらり
こちらにひらり
夕顔咲くよ
見上げる空はいつもより高くて
遠くの方で
ひぐらし鳴いて
ビールの泡がたつ
自由詩
レモンイエロー夏
Copyright
灰泥軽茶
2012-07-23 04:53:56
縦