夏の子
オオカミ


氷魚のスケルトンな尾鰭 なめたい
夏にそらを飛んでるのをみて
ずっと 夏の子なんだとおもっていた
きらきらと注ぐ飛沫が肌を焼いて
もう しにたい

帰ってくるよといったひとは 眠っている
起きやしない こんなに暑くなったというのに
まったく 起きやしないの だから
向日葵 手折って そらを掻き回す ぎしき
なつが きたよ きたよ
氷魚は おかえんなさいな



もう 秋まで 持たんだろうな


自由詩 夏の子 Copyright オオカミ 2004-12-11 04:17:26
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