恋文
三奈


今日、ふと気づいた事があります

空の色や雲の色 月の形に
文句をいう人はいないな、と

それは何故かと思考を巡らせてみれば
すぐに答えは見つかりました

長い間一緒にいすぎて
見慣れてしまったのだと

黄色い空 赤い雲 三角の月
そんなものが出現してきたら
私はしばらく首を傾げたまま
固まってしまうかもしれません


そんなくだらない事を考えていたお昼過ぎ
もう一つ、こんなことを考えました


少しでいい、少しだけでいいから

君のことも
そうゆう目線で見ることができたらいいのになと

悪いところもいい所も全部まるめて固めてしまって
そうして、できたのが君だと
笑い飛ばせたのなら

今抱えてる「否定」の全てを
仕方ないなって、それが君だもんねって
受け入れられたのなら

青い空を見上げる時のような清々しい気持ちで
君と向き合えるのかもしれません


蝉が鳴きはじめた夏のあぜ道
無性に君に逢いたくなりました


もっともっと
分かりあいたい、分かってほしい

いい所も悪いところも遠慮せず
全部まとめて投げつけてほしい

受け止められるかは別問題ですが
意気込みだけはあるのですよ
意気込みだけは


そして、もう一つ欲を言えば

ひどく難解な私の心も
いつの日か
まるごと受け取っていただけると嬉しいです


時間がかかってもいい
たまには喧嘩するのも悪くはない

ゆっくりゆっくり

そのひとをまるごと愛せたら
そのひとにまるごと愛されたら

きっと、こんなに
幸せなことはないのでしょうね




自由詩 恋文 Copyright 三奈 2012-07-15 00:42:28
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