枯れてゆく青空は
草野大悟

つまるところ
どこまで飛んでいけるか
それが
この夏の大いなる課題であって
個々人が
どう生きてゆこうが
知ったこっちゃねぇ
ということなのよねぇ、最近は、とくに。

じゃあサ
あんたらが
じじババになったときに
ま、そう遠くない2,30年スパンのことだけれど
その時にネ
あんたらが、いま書いてる詩のようなものを
忘れてほしくないわけ、おれとしては。

とても
大切な
時間だと
ジジばば、は
思うから
どうでもいいおせっかいをしてる。

枯れてゆく青空は
おそらくは
かつて
太陽という幻想を
高らかに謳い、掲げ、目指して
謳い、掲げ、目指して
、を破裂させようとして
原爆や水爆や
生物兵器や、や、や、や、や
、を
かずえきれないほど青に
投げかけていたんだろう

青は青のままにいることができなくなって
おそらくは

、という漢字を選んで
空を捨てたんだろう。

白いウサギが餅をついている
月は
産まれたときから
ウサギにつかれて
月に
なったことを
十二分に知っている。




自由詩 枯れてゆく青空は Copyright 草野大悟 2012-07-11 23:00:16
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