ボーイ・ミーツ・ガール2
たもつ


消化器系の弱い犬が
夜明けの床を舐めている間に
約束という約束は
余すところなく履行された
誰もいない窓口では
山積みの証明書が
音をたてずに失効している
名前のようなものが書かれた紙飛行機は
遥か彼方の海峡を目指し
やがて少年も
少女に口づけをしたいと
思うようになるだろう



自由詩 ボーイ・ミーツ・ガール2 Copyright たもつ 2012-07-11 19:04:40
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