路傍の花
永乃ゆち




小さい頃から

自分はいらない人間なんだと思ってきた。

いつもいつも、死にたいと思ってた。

そんな時はよく、空を眺めた。

広いなぁ。

雲がいっぱいあるなぁ。

あの雲も、なくちゃいけないものなのかなぁ。

とか。。。



そんな中で

ある時わたしはふと足元を見てみた。



路傍に咲く花は

誰からも見向きもされず

けれど決して諦めることなく

空に向かって咲いていた。



路傍の花になろう。

空へ向かって咲く花になろう。

いつか誰かに必要とされる。

それを諦めないでいよう。



今わたしは

少しだけわたしが好きだ。


自由詩 路傍の花 Copyright 永乃ゆち 2012-07-10 10:55:44
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