虹の色は七色
あおば

                            2011年08月04日







そのように昔から決められている。だからそれに異を唱えるのは、確とした証拠がないと動かせない。判決が確定したのだから、もう諦めろと気の弱いものは呟いて・・、七色信仰に突き進む。
そんなザレを吐くまでもなく、虹の色は七色と決まっている、と考える。
確かに分光光度計で測定すれば可視光すべて含まれているのだから、その数は無限と言うほど多くなる。色を識別する能力には個人差があって、この色とあの色は少し異なると気がついたときは、同じ色でなくなって、別の色と数える。かのように区別していくと、虹の色は星の数ほどにもなって・・、数えるのも大変だ。
昨夕、思いがけなく虹を見た。しかし、ぼんやり虹を見て、きれいだなと時間を空費する人は居ない。背中に虹を負い、目を▽にして小走りで往来を闊歩する。自転車が虹を背負って走る、新聞配達のバイクも背負う、ミニカーが背負う、宅配の小型トラックが背負う、大通りでは背負い手が多すぎるのか虹は辟易としてどこかに消えた。






写真
マニュアルモードで絞りを2絞り下げて撮したが、1絞りくらいでよかったようだ。絞り過ぎて、微妙なハイライトの輝きが失われた感じもする。液晶デスプレイが暗いので判然とせず、安全策をとったのが裏目に出たかも知れない。ハイライトが飛んで見えなくなるよりはましと諦める。






自由詩 虹の色は七色 Copyright あおば 2012-07-06 20:00:58
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