輝き
草野春心



  月の
  優しい輝きは



  きみの流す
  涙の熱い一滴を
  掬いとってしまう
  僕がここに居ることの
  ささやかな歓びの一つを



  奪いとってしまう
  静かな歌をうたいながら



  初夏の
  月の、
  かなしい輝きは





自由詩 輝き Copyright 草野春心 2012-07-05 23:17:09
notebook Home 戻る