俳句2012 6月下旬
北大路京介



釣り堀の釣られる魚釣れぬ人

JR三鷹で降りて桜桃忌

短夜や痴豚のラジオ聞いており

南天の花に雨粒直撃す

夏至の日が一番嫌い吸血鬼 

藻の花や子供に会えぬ日は続く

ハギワラかオギワラなのか蛍飛ぶ

年下が熟女と呼ばれ梅雨寒し

親が張る去勢の上に苔茂

さくらんぼメロンソーダの底にいる

犬猫といっしょに蚤を飼っている

手や口に桑の実の赤別の赤


俳句 俳句2012 6月下旬 Copyright 北大路京介 2012-07-01 13:33:22
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