古池や蛙飛び込む水の音
ちゃむ

なんて
聞いたことが無いけど

情景が思い浮かびます

今 窓の外では
かえるの鳴き声がうるさいくらいに

田んぼに囲まれた土地柄なので
当たり前のことですが

月が見え隠れするなか
なんだか想像力が妙にはしゃいで

  砂漠が広がっている
  肌寒い夜
  月が雲で見え隠れ
  いないはずの蛙
  あたり一面に蛙の鳴き声が

  これは 幻聴?
  そして 幻覚?

  雨が降ってきた
  砂漠にだって雨は降るだろう

  でも、それは
  
  嗚呼、まるでウユニ塩湖のように
  砂漠が一面
  鏡のような水溜り
  境の無い空と地平
  どこかで蛙が跳ねたのだろうか
  波紋が空を揺らしている

  砂漠の空は
  いつのまにか草原に返る



「古池や蛙飛び込む水の音」

なんと情緒豊かな俳句だろう
情景が思い浮かびます

それなのに
私のまわりの現実は
うるさいくらいの蛙の合唱  

まぁ、これも情緒のひとつなのでしょうが

無粋な私の想像は
情緒を超えたシュールなあくび

さぁ、もう寝よう
夢の外へ
  


自由詩 古池や蛙飛び込む水の音 Copyright ちゃむ 2012-07-01 01:06:22
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