今日と言う 朝
藤鈴呼
世の中は 白かった
消雪パイプは 噴水の如し
進まぬ小説の 後姿だけ 追いかけながら
馬のケツみたいだなあと 思う
とんがり帽子の先っちょで 突っ突いたら
やっぱ 痛いかな 我慢 出来るかな
考ええる隙間に チクリ 刺してやれば 良いのに
目薬よりも 透明すぎて 姿 見えないんだ
屋根に積もる雪に気付いて 君が声をあげた
僕がアクセルを踏む直前 ちょっと立ち止まる
立ち止まったのは心 僕じゃあない
タイヤは未だ 始動だに していない
みき って名前に 反応した
「未だ輝かないんだね」
「未来に輝くように 名付けたんだね」
どちらの発想を 発送するかで
今日が 憂う日か否か 分かるんでしょう
大爆笑する僕を 嗜めながら
俺って ネガティブなんかなぁ なんて 悩む姿に
又 笑う
玉のような 汗
雪のような 雫
雨になった 雪
全てが 耀く 今日と言う 朝
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