差別君に告ぐ
ドクダミ五十号

*俺は無差別主義者じゃねえ けれどよ・・*




いつもひょっこり顔を出す

厚い扉の向こうから

忘れた頃に


開け放つのは

私が私であって

貴方とそれほど違わないと

微笑んで居たいからだ


いつになったら同じテーブルで

一緒にお茶を飲めるだろうか

少し塩の効きすぎた菓子と

例へいがらっぽい珈琲ででも


本当は始終覗いてみたいのに

そうしないのは私も貴方も

心に闇を飼っているからだろう

残念な事にお互いの其れを

時折確かめる為に

いつもひょっこり顔を出す

厚い扉の向こうから

忘れた頃に


なあ 狭い所だけれども

どうか 一緒に珈琲でもやらないか

のぞむなら 辛い酒もある

私は灯すよ 君の為に

ねえ 差別君


*てめえ 差別してねえとぬかすな 良く覗け 自戒も込めてだこれは*


自由詩 差別君に告ぐ Copyright ドクダミ五十号 2012-06-19 07:53:45
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