差別君に告ぐ
ドクダミ五十号
*俺は無差別主義者じゃねえ けれどよ・・*
いつもひょっこり顔を出す
厚い扉の向こうから
忘れた頃に
開け放つのは
私が私であって
貴方とそれほど違わないと
微笑んで居たいからだ
いつになったら同じテーブルで
一緒にお茶を飲めるだろうか
少し塩の効きすぎた菓子と
例へいがらっぽい珈琲ででも
本当は始終覗いてみたいのに
そうしないのは私も貴方も
心に闇を飼っているからだろう
残念な事にお互いの其れを
時折確かめる為に
いつもひょっこり顔を出す
厚い扉の向こうから
忘れた頃に
なあ 狭い所だけれども
どうか 一緒に珈琲でもやらないか
のぞむなら 辛い酒もある
私は灯すよ 君の為に
ねえ 差別君
*てめえ 差別してねえとぬかすな 良く覗け 自戒も込めてだこれは*