天使の限界
高原漣
ほらほらこれが僕の心臓
腥い漿液にまみれて
コッチコッチと時を刻む銀時計
この貧相な胸からとりだされて、
陸に上がった魚みたいに
苦しそうに秒針を回しているだろう?
それでも
天使
(
あなた
)
は
審判の日に
ラッパを吹いてくれますか。
自由詩
天使の限界
Copyright
高原漣
2012-06-18 22:27:05