あたたかい石の上で
euyih


僕は石の上に座っていた
あたたかい石の上に

トンビがぴーひょろと鳴いた
どこか遠くで

僕は何かを待っていて
それはいつからだったか

雲の模様を読んでいると
しばらく曇っていそうだ

時間が溶けて広がって
落としたソフトクリームのように

生と死についてとりとめなく考えてみたり
僕は蟻を踏んで

薄暗い時のなかで
もう少し待とう

石はまだあたたかく
トンビがまた鳴いたから


自由詩 あたたかい石の上で Copyright euyih 2012-06-17 23:02:34
notebook Home