プルシャン・ブルー
aria28thmoon

私がその色を好きなのではなく、
その色が私を好いているから画面で美しく輝いてくれるのだと
そういう自惚れた考えかたをしていた10代の頃

私とその色とが共鳴しているのだ、と思っている今

もう少し歳をとったら
片想いになってしまうのだろうか

大人になるというのも
そう愉快ではないようだ

紺青、夜空と揃いの、
殆ど黒のように見えるくせをして、薄くのばしたときの目を見張るような深いあお、
明度の低さにそぐわぬ透明感、
神秘のいろ、ほんとうに、ふしぎな。

私のパレットには
君がいなければならない
かならず


自由詩 プルシャン・ブルー Copyright aria28thmoon 2012-06-17 21:54:33
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