光る車の窓
砂木
車に乗り込むと会社に向かう
いつもの出勤時刻
晴れた朝は 陽ざしがまぶしい
光を避けて 道路を走る
段々と 車列がのびていく
大きな車も小さな車も車間距離は同じ
列のスピードに合わせて
あらゆる人々が 気持ちを重ねる
太陽光線が 車のガラスをつらぬき
車列の すべての車を反射で結んでいる
目に気を付けながら 地上の光の龍を見る
小さな太陽が 車のガラスに映る
すべての車に 輝かしくとどまり
でも ついでにしているんだぜ
と でもいいたげに
燃える太陽が
上から射抜く
自由詩
光る車の窓
Copyright
砂木
2012-06-17 11:34:08