つばめの家
朧月

いつもなら
三月にくるはずだった
つばめがまだこない

家族はなにもいわないまま
その空間をみていた

朝 つばめが
そこにとまっていたから
ふんわり空気がやさしくなった

少し上を気にしながら
心もちかがみながら
通る 静かな歩き方で

我が家は
つばめが選んでくれたうち


自由詩 つばめの家 Copyright 朧月 2012-06-16 23:25:13
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