通り過ぎる春に / 駅裏の空地で
beebee






季節はなんて早く
通り過ぎて行くのだろう
もう春だと思ったら
陽の光は力いっぱいの強さで
もう初夏のようだ


季節の風は
確かにここにあって
駅前広場を巻いて吹いている
当たり前のように季節はあって
流れて行く
人の思惑や惑いなど何にも関係がなく
それは現れて流れて行く


気が付くと季節は
ここにあって去って行く
初夏の輪郭が確かにここにあって
光は微熱を与えている

 







自由詩 通り過ぎる春に / 駅裏の空地で Copyright beebee 2012-06-16 22:22:13
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