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南 さやか



まるで雲のような人だった

すぐ 傍にいるのに
影も形もない その人を
それでも無心に愛し始めていた

まるで妖精を呼び寄せる儀式のような
冷ややかで優しいくちづけを交わした後のふたりは
際限なく 容赦なく
 恋の高みを昇りはじめた


あなたの彼方に広がる 永遠の別世界
 そこは広く深く
 果てしなく 時間だけが流れて行く

あなたはここに 棲んでいるの…?



ずっと 夢みたいな恋がしたかった

だけど
夢の中に生きるあなたでは
あまりに寂しかった




携帯写真+詩 Cloud Copyright 南 さやか 2012-06-16 17:55:01
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