革命前夜
無限上昇のカノン

多分 静寂な夜だっただろう
いつもと変わらない日常が終わり 子供たちはベッドで眠る
大人はたちは静かにお茶を飲み 聖書を開いて神に祈る
いつになく静かな夜に 何の疑問も持つことはなく
未来を築くことだけを考えている

朝日が上れば 世界が変わる
そう信じて朝を待つ 革命前夜


本当の革命は ずっと昔に始まっていた
誰も気付いていなかったけれど ひとり ひとりの心の中で
しこりのような違和感を感じ始めたその時から
革命なんて 突然起こるわけじゃない
トランプ遊びではないのだから 急にひっくり返るわけじゃない
自分の価値観がすべてだなんて 思い上がりもいいところ


誰もが小さな疑問を感じ 
そして 変わるか 変わらないのか自分で決めていることに気が付いていない
潜在意識に落とし込んで 複雑な数式を計算させている
誰もが小さな不満から 自分の存在意義まで遡るわけではないけれど
朝日が上れば 明るい毎日が待っていると
どこかで信じていなければ 生きていくのは辛すぎるだろう
革命前夜は銃を磨いて 雄叫びをあげるばかりじゃない


動物の謝肉祭と嘲られないように
誰かが忠告してくれるといいね






自由詩 革命前夜 Copyright 無限上昇のカノン 2012-06-11 13:45:12
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