バラードの水溜り
朝焼彩茜色
バラードの汚れない 水溜り
つま先でなぞって
描きながら 踊る
何を舞うか語るまでもない 守りの舞い
楕円にも正円にも守り抜く 精鋭隊
節度の節目は万人様々の
天が宿り 傘刺さず 雨宿り
バラードの清らかなる 水溜り
地上に浮き飛び出したくなる
水の精
つま先でなぞって
色を着けずに 物理に見えずに
透明の忘れかけた瞳は
バラードの波紋を 水溜りのキャンパスに
見透かす
何を見透かすか 見逃しても
また 繰り返してくれる 憂い四季
人が気がつけば 優しく揺れる 水溜り