おぼえてる
梅昆布茶
なかなか顔と名前が一致しなくてごめんね
でももう時が来たのだね
なにもかえせなかったのに
君が担いだにもつおもそうだった
かわってあげられないけど許してくれるかな
でも自由を手に入れたんだね
あしたもまたヒースのおかにたたずんで
君が降りてきたそらをながめ
やさしいかぜを感じてるだろう
この星は豊かな水と無限のいきものと
土のおもさと変化する炎と大気の呼吸でできてる
笑いと涙とちいさなジョークのうえで
ちょっと焙ってやれば食べごろだ
きみの名前がうまく発音できなかったし
きみのようには心で話せない
ぼくたちは不器用な地上の生き物
最低で最高のランナー
でもここで愛をはぐくんでゆく
活版印刷で大量に刷られてのりとホチキスで
製本されたペイパーバックみたいにね
おぼえているよ
きみが落葉の丘で編んだ
タペストリーになにを織り込んだのか
風にどういう歌をおしえたのか
ぼくたちはしがない
アンダーカバーエンジェル
永遠におとり捜査を
続けてゆくんだもの