ブランケット便り
komasen333
ブランケットにくるまって
ハーブティーを啜りながら
こんな詩を読んでいる場合じゃないよ
許せるようになんてならないよ
認められるようになんてならないよ
好きになれることもないよ
君が君自身を
溜め込むのは程々にしとかないと
巡らすのは程々にしとかないと
内省的な季節の重みが増す一方だ
導いてほしいと願い続けたところで
光が射し込むくらい
押し寄せてほしいと願ったところで
風が吹き寄せるくらい
守ってほしいと願ったところで
声が飛んでくるくらい
君は実感してしまったんだ
君は認識してしまったんだ
君は思考してしまったんだ
君は痛感してしまったんだ
光そのものを
自分自身で射し込まないことには
効用なんて概念を味わえないと
風そのものを
自分自身で吹きよせないことには
高揚なんて概念を味わえないと
声そのものを
自分自身で飛ばさないことには
昂揚なんて概念を味わえないと
交代してくれるような
器用な事例はないんだから
担ってくれるような
器用な事例はないんだから
君が君を担当しないと
君が君を広告しないと
ブランケットにくるまったまま
ハニービスケットを齧りながら
こんな詩を書いている場合じゃないよ
ホント