人格分の意場所
朝焼彩茜色

人工的な白い光は
添加物に似て もやがかかる

間接照明にロウソクの火が
馴染み深き吐息に消えない 風に囲まれた
意場所

〒7桁で留まる この世のシブミ行動範囲
黒と黄色の 蜘蛛界の蜘蛛模様の
ねじりひねりの境界線

目に見えなくて安全地平線

何のメッセージも断らず
理は 自由辞書に浮き上がる 沈みゆく重みにもかかわらず
流線型を描き スイスイ永きにわたり 泳ぐ
漕ぎ続ける

降りてくるモノ拒まず
来なくても 遠心力の勢いに頼らず
自分の元へ寄せて意抱く

〒の枠ドミノが留まらない 
意場所へ

安らかなる ならぬ
癒される されぬ
さすらわす

主(アルジ)は誰だい?
何人いるんだい?

人格分の軌道直結
心臓分の鼓動ハモリ 木霊は永きに真海を這いながら 泳ぐ

羽根は背中とは限らず
鍵かける秘めた想いは要らず
開けきって 灰汁を取る

気がつかなければ 築けない己の骨
燃えても 溶けないのが気がかりならば
硬さだけ頑なに 拘らず

 その気を燃やせ

 アルジが主人公だ
 地球は車輪の一つとカウント回転させても

 批判も文句も 伴う念も

 光速で燃やせ

 その気で燃やせ

 アルジが主人公だ
 人格分が主人公だ
 エキストラに成り下がるな
 エトセトラをプロローグまで持って来い

 人格分が主人公だ
 己たちで築き上げる


自由詩 人格分の意場所 Copyright 朝焼彩茜色 2012-06-04 16:56:03
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