虹色のひかり
草野大悟

森のなかで
きえてゆく向日葵の
吐息が
とても
せつなく感じられるのであれば
きみよ
虹色の風を
もういちど
友にすることだ

光には影があり
影のない光はない
、と
たくさんの人が言うけれど
影のない光や
光のない影だって
あるのだ

オゾンの香りがただよう山とよばれるところで
わたしたちは、はじめて、ひとつ、になったのだけれど
その香りが
リボンとおんなじうごきをしていることに
今日のきょうまで気づかなかった
そう、新体操のきょうまで

わたしたちは
まいにち
どうでもいい
マスメディアを相手に
むしろ
操られぎみに暮らしているけれど
彼らがひたすら隠蔽している(かくしつづけている)こと(真実)を
おあいにくさま
よ〜く
知っている

あした
わたしたちは
山にのぼる
つぎの日
わたしたちは
海にもぐる
また つぎの日
わたしたちは
風にのる
その つぎの日
わたしたちは
虹色のひかりになる


自由詩 虹色のひかり Copyright 草野大悟 2012-06-03 21:27:21
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