水想い
きみのてを


水は流されることは許されるが流れることは許されない
水は留まることは許されるが止まることは許されない

いつだって受身
いつだって無心

自分の意思など持っていたら死んでしまう

それを誰かが「かわいそうだ」と言う
それを誰かが「うらやましい」と言う

頬から水を 落としながら




自由詩 水想い Copyright きみのてを 2012-05-31 12:20:19
notebook Home