いつかの木
朧月

おいてけぼりにされたんじゃない
あたしが一番なんだ

そんな苦しいいいわけが
あたしを支えていたあの頃

なんであんなに強かったのか
足裏ばかりがふんばっていた

きっといつもはだしだったから
地球の熱を吸っていたんだね
木がだいすきだったんだよ
味方みたいに寄り添っていた

吸ってもはいても
人のためになるイキモノは
その頭を天へとむけて
のびていたんだ

いつかいつかと
夢をみながら
そんな木に寄り添ってたんだよ


自由詩 いつかの木 Copyright 朧月 2012-05-29 23:22:20
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