迷宮
mizunomadoka

その塔は永遠に近い高度だった

人々は街を作り
補給点をつなぎながら
天を目指した
何世代も
何世代も
いつしか
塔外部の螺旋階段から
地上は見えなくなっていた
足もとに広がる空を
目指す者たちが現れた
見上げても
塔以外に
何もない空






自由詩 迷宮 Copyright mizunomadoka 2012-05-28 22:15:27
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