所詮我が身は語呂合わせ
faik

かごめ
かごめ

篭の
中の
鳥は

いつ
いつ
出やる











かーごーめーかーごーめー
おまえの夜明けはいずいずこ
出やって向かうはいずいずこ
鶴亀何年我何年
おまえが生きるはあと何年

溜め息零せど日は昇る
溜め息堪えど日は昇る
時計の針さえ見限って
おまえ一人だ 孤独だね


ねんねんころりよおころりよ
ぼうや良い子だねんねしな
息も意気地も生き恥も
根こそぎ連れ立ちはよ眠れ

かごめかごめの篭の鳥
おまえのほんとはいずいずこ
おまえのひかりはいずいずこ
おまえは一体いかほどの
生くべき誇りを持っておる

かなしかなしきかごのピヨ
緩い鋼の檻のドア
押しも引きも蹴破りもせずに
虚しくそれを見てるだけ

かこめかこめよ皆囲め
明日には在らぬ命やもしれぬ
今宵のうちにバリゾーゴンを
たっぷり子守に歌っておくれ


ねんねころしよおころしよ
生ける屍 カゴノトリ
骨も拾わず 裏のおやまに



捨てましょか

ええ、捨てましょう。



自由詩 所詮我が身は語呂合わせ Copyright faik 2012-05-27 12:15:54
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