雨がね 未来を運んでくるの まあるい街路樹や がらんとした わたし の家 すべていまは 透明な線が つつんでくれて ふるえるわたしの舌が 線をうけとめても 未来はなんの味もしなくて そうして 明日からまた わたしは あいまいなやさしさに 埋もれてしまう