シーツ
はるな


背を向けて眠る
あなたのかたちを
なぞるかたちで
空洞が訪れ
わたしのかわりに
あなたを奪っていく

シーツの重みを
じっ
とみていると
だんだんと
時間が失われていくのがわかる

だん、
だん、
と、
わたしが失われていくのがわかる

そうして
寝汗にしめるシーツに
あたらしい意味と
空洞が
手をつないで寝そべる


自由詩 シーツ Copyright はるな 2012-05-23 02:52:01
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