嘘だった
きみのてを
猫が死んだ
でもそれは嘘だった
しばらくしたら動き出した
なぁんだ嘘か
騙されて損した
猫が死んだ
でもそれは本当だった
しばらくすると体がカチコチになってた
なぁんだ本当か
悲しんで良かった
猫は死んだ
でもそれは幸せだった
しばらくしたらみんな泣いていた
なぁんだ幸せものか
悲しんで損した
猫は死んだ
でもそれは嘘だった
しばらくしなくてもみんな
猫の姿を見ていた
心の目で見ていた
なぁんだ生きているのか
嘘つきな猫だなぁ
夢の中で、そう呟いた。
自由詩
嘘だった
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きみのてを
2012-05-21 11:55:39
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