綿飴
草野春心



  ねえ
  これが、
  産まれたての時間。
  そう言いながら少女が
  綿飴をひとつ、ぼくにくれた



  まぶしい屋台のひしめき合う
  貧しげな七月の喧騒のなか
  風がひとときの涼しさを広げ
  夕焼けを丸く包んでゆく





自由詩 綿飴 Copyright 草野春心 2012-05-20 21:23:42
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短詩集