曇りの外気を害さず
朝焼彩茜色

回りは何もくっつかない空気が佇む 曇りの外気に文句はない

プラスにもマイナスにも ぶれない数値 平常心 圏外の感動は小波

大きめに砕いた珈琲豆 酸味嫌いも薄い酸味 熱さだけ口移し

今時 口紅のアリバイは残さない スタバの程よいマグ

ただ 空気に語りかけない そんな気分 曇りの外気に不満はない

愉しいも悲しみも 一人で歩かせ 足跡着けずにアリバイの喉をしめておく

 淡々と刻々と アリバイをわざとらしく 尾行させ 警備員と会話を
 弾みなく転がす

 ピンは ドミノにも満たない以前に 門前払い

 前者後者選択倒す ガーターの溝 曇りの外気に感動は不動

ただ 空気に語りかけない 降りてきそうで 呼ばない 曇りのこれから

アリバイを 一人で歩かせ 掴まらぬよう ただ過ごす

珈琲のクレームは クレーマーに任せる 関わったら 酸味に腐りそう



自由詩 曇りの外気を害さず Copyright 朝焼彩茜色 2012-05-20 11:00:37
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