信天翁
わす
れ
忘れていた深呼吸
が
ぐ
忘れていた腹式呼吸がぐ
忘れていた腹式呼吸が偶発した
ダイニングこたつにスイッチを入れた夜更け
涙腺がゆるんでひとすじの水路が頬に
それは恐ろしく冷たい四次元だった
ジュピターに生かされながら
内と外の因子のからみは複雑神秘に
気象を七変化させているのだ
コスモスの花芯さえも
ああでもない こうでもない と
ぼやくのはよそう
喝を入れられた光のサウンドが
黙秘権を行使しているだけなんだ
自由詩
Copyright
信天翁
2012-05-19 21:17:39
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