絶望と希望
黒髪

忘れかけたの?遠い日、思い出。
理想の恋愛、絶望的な観念に首根っこをつかまれた
病だって言われた日々を
希望と絶望に、揺られながら進んできたが
いまは時だ、頭の中のロウソクに火を付ける
幼児性の破壊、攻撃、それもいいだろう
いずれにせよ俺は人を非難するにたるだけの立派なことなんて、何もしていないんだ
自分を守りたい、生き続けたい、そんな気持ちで過ごしてきたから
孤独な思惟と、人との社会的営みの交点に凍結する明るい生命
遠いからって重要でないわけではなく、手近なところにあるからといって満足できるわけではない原則
思い出の中の幸せは、遠すぎて届かない所にある
絶望的だ
だから希望が、俺に別の道を歩めと大声でわめいている
そんなに取り乱すなよ
お前なんてひとりだけの戦争
どっちにしても勝ち目がない
革命を待ち望んで、出来ることは人をたぶらかすだけ
涙をいくらでもいいから流して、行くところのない感傷に時を委ねるのみの
忘れないぜ、思い出。
ずっと思っているぜ、大事なこと。
絶望から抜け出るためには
三つ数えろ
それが済んだら俺は
全ての終わりではなく
全ての始まりを見せてあげる
神に奉じられた希望の死体が埋まる墓場よ、お前の名は、常に襲いくる闇黒


自由詩 絶望と希望 Copyright 黒髪 2012-05-19 18:36:42
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