絶望と希望
黒髪
忘れかけたの?遠い日、思い出。
理想の恋愛、絶望的な観念に首根っこをつかまれた
病だって言われた日々を
希望と絶望に、揺られながら進んできたが
いまは時だ、頭の中のロウソクに火を付ける
幼児性の破壊、攻撃、それもいいだろう
いずれにせよ俺は人を非難するにたるだけの立派なことなんて、何もしていないんだ
自分を守りたい、生き続けたい、そんな気持ちで過ごしてきたから
孤独な思惟と、人との社会的営みの交点に凍結する明るい生命
遠いからって重要でないわけではなく、手近なところにあるからといって満足できるわけではない原則
思い出の中の幸せは、遠すぎて届かない所にある
絶望的だ
だから希望が、俺に別の道を歩めと大声でわめいている
そんなに取り乱すなよ
お前なんてひとりだけの戦争
どっちにしても勝ち目がない
革命を待ち望んで、出来ることは人をたぶらかすだけ
涙をいくらでもいいから流して、行くところのない感傷に時を委ねるのみの
忘れないぜ、思い出。
ずっと思っているぜ、大事なこと。
絶望から抜け出るためには
三つ数えろ
それが済んだら俺は
全ての終わりではなく
全ての始まりを見せてあげる
神に奉じられた希望の死体が埋まる墓場よ、お前の名は、常に襲いくる闇黒