ひっそりこっそり
灰泥軽茶

ひっそりと

こっそりと

足を並べて立っている

大きくて哀しいこと

小さくて嬉しいこと

ひっそりと

こっそりと

歩いてみれば

誰も彼も何かに夢中で

宙ぶらりん

向こうの空は

青くて広くて

白くて遠くて

優しい風が吹いてくる

もどかしさに

やりきれなさに

宙ぶらりんと宙ぶらりんと

歩いて歩いてどこまでも





自由詩 ひっそりこっそり Copyright 灰泥軽茶 2012-05-17 01:19:56
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