まやかし
永乃ゆち






愛なんてまやかしだと教わった事がある

目の前を黒猫が通り過ぎた夜はいつでも

へべれけになって好きな女の名前を叫ぶ

抱きたいわけじゃねぇが手を繋ぎてぇな

愛すべき愛されない人類!と唾を吐いた






自由詩 まやかし Copyright 永乃ゆち 2012-05-15 08:39:19
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