光になる
南 さやか

歌声をたよりに 君を探してた
夢だとわかっているのに それでも君を…

点々と続く足跡は猫みたいに小さいのに
その向こう側に君がいると確信する僕
足元が滑って まるで地球儀の上を歩いてるみたいだ

失ったわけじゃない
もちろん 終わったわけでもない
突如降り注いだ光のなかで
僕らは夢みたいな時間から 本物の夢に移行して行った


この夢は いつまで続く…?

その答えが聞きたくて
君に誘われるまま ここまでついて来た


歌が聴こえる
少女が歌う 異国の歌
僕の肩に乗ったり降りたり 手を繋いだり

温もりだけが支配するこの世界は何だろう


僕らは今 完全に溶け合い 一つになって
光に生まれ変わろうとしている




自由詩 光になる Copyright 南 さやか 2012-05-14 23:27:10
notebook Home