光になる
南 さやか
歌声をたよりに 君を探してた
夢だとわかっているのに それでも君を…
点々と続く足跡は猫みたいに小さいのに
その向こう側に君がいると確信する僕
足元が滑って まるで地球儀の上を歩いてるみたいだ
失ったわけじゃない
もちろん 終わったわけでもない
突如降り注いだ光のなかで
僕らは夢みたいな時間から 本物の夢に移行して行った
この夢は いつまで続く…?
その答えが聞きたくて
君に誘われるまま ここまでついて来た
歌が聴こえる
少女が歌う 異国の歌
僕の肩に乗ったり降りたり 手を繋いだり
温もりだけが支配するこの世界は何だろう
僕らは今 完全に溶け合い 一つになって
光に生まれ変わろうとしている