清めることに哀歌
黒髪
僕は知ってたよ、僕は人の好意を受けるような資格のある人間じゃないって。
ラーメンのスープのように濁った世界。
宇宙では、星雲が、ごうごうと唸りを上げて時間に踊っている。
掃除婦のおばあさん。あなたの喜び、悲しみ。
あなたは楽しめ、悲しめ。
この世の地獄、美しいからその裏が必ずある、それが地獄。
虹は一つ、でもそこらじゅうに虹をかけてしまってもいいんじゃないかい。
虹で埋め尽くされた世界、きらきらと。
穏やかな、静寂と陽光の昼間に、鳥の声を聞きながら、それでも僕は笑っている。
笑うことで、悲しみが少しでも癒されるなら。僕は何度でも笑うよ。
君は一体誰なんだ。
僕は君が好きだ。君は僕を嫌いだ。だったらすることは一つ。心を抱擁して安らかに。
君のベッドに行きたいよ。共に夢を見ようよ。儚い夢を。夢の続きはまた今度。豊穣の夢は、いつもそこに。