わるぐち
umineko
今日
わるぐちを投げた
うまくいかない 輪投げみたいに
二度ほど
書き直してから
送信
ほどなく
私の書いたわるぐちが
白い画面に現れる
匿名の
小さな怒りだ
ああ
私のわるぐちが
世界を変えたりしないこと
わかってる
窓口の女性も
尊大なその上司も
立場があり生活があり嘘があり理由がある
わかってる
失望
あきらめ
あるいは浄化
どこにいる
私は
だけど、ね
私は思う
ひどい私も
小ずるい私も
まとめて
ギュッと麻ひも締めて
あなたに
つい、と差し出そう
たぶん
あなたはわかってくれる
そういう人だ
あなたは