ジュリエット



いつもと変わらない部屋

いつもと変わらない学校

いつもと変わらない友達

いつもと変わらない僕


ひとつだけ
いつもと違うこと

君が遠くにいること



音が鳴り響く
小さな四角
画面に映る君からの文字は

耳に伝わる声は

まるで近くにいるようで

いつもと何も変わってないのに



心にぽっかり空いた穴

埋められるのは君だけ


まわりの音は
すべて耳障りで

みんなの笑顔は
まるで僕を嘲笑う悪魔


なにもかもが敵に見えて


ぽっかり空いた心の穴を覗き込んで

ひとり

その名を呼び続けるんだ



乾いた大地が
雨を求めるように

迷子が
母を探すように


ただ
ひたすらに
君を欲しがる


孤独に震える




きっとその涙は
土に吸い込まれて
雨となって空から降るよ

空にかかった大きな橋の下でまた会おう

その愛は
きっと届いているから

























自由詩Copyright ジュリエット 2012-05-13 12:47:32
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