倉庫
草野春心



  倉庫の隅で
  ひとつの闇と
  もうひとつの闇が
  汗をかきながら踊っている



  南京錠のこじあけられる
  冷徹な音をおそれ
  かれらは時折、同時に
  扉のほうを振り返る




自由詩 倉庫 Copyright 草野春心 2012-05-13 10:41:06
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