スタンバイに踊る
朝焼彩茜色

アイスコーヒーがそそがれようと スタンバイに光る五月

雨季までの浮き沈みのない 涼やかな丈の長い 影法師の欠伸

万能なまでに普くを招く 煌びやかな夜の スタンバイに心躍るかぼちゃの馬車

 バンペーユを輪切りにした車輪は艶出しの必要はないほど 瑞々しい
 果汁は 開拓の線路と固定を宿す 香りは雨で消えるか 
     開拓者の器量にかかる 香水の嘘は万人に見破られる

アイスコーヒーがカルーアに指を鳴らそうと 指紋を一本足す 入場資格

憂い夜を波打ち際で さらさらに砕く 星めく砂浜 足跡をツケル

 かぼちゃの馬車からの景色に 果汁は 甘さを控えず パワフルに
 開拓の道を 遊び心も引っさげて 新鮮なまま 瑞々しく 走らせる

 開拓者の腕は日々の行いが物語る 12時に事件は起きない

万能なまでに遍くを編む 星屑の糸 煌びやかな夜の スタンバイに踊る


自由詩 スタンバイに踊る Copyright 朝焼彩茜色 2012-05-12 18:13:30
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