空の木
清風三日月

いつだったか…
隅田川の堤防に
君と二人腰をおろし
他愛のない会話を
した事があったよね

目の前には建設途中の
東京スカイツリーが
それでも高く、そして
堂々とそびえ立ってた

『いつかまた…
東京スカイツリーが
完成したら…
こうして二人で
眺めれたら良いね♪』
なんて話してたけど
あと10日…
あと10日で
スカイツリーは
営業を始めるんだって

もう二人で
スカイツリーを
眺める事なんて
出来ないのかなぁ
なんて思いながら
今、一人で…
スカイツリーを
眺めています

あの頃よりも
さらに高くなった
空の木は…
あの頃よりも
さらに大きく
あの頃よりも
さらに遠く見える
そんな気がするよ

その姿に
時の流れを感じ
なぜか君の
成長を感じた

僕の夢も
君の夢も
いつか必ず
叶うんだ

会えなくても
僕は信じてる
君の木は
必ず大きく
そびえ立つと

そしたら僕は
君の木を眺めながら
良かったね♪って
笑顔になるよ

あの頃と変わらず
僕は今も…
君の最強の味方だから


自由詩 空の木 Copyright 清風三日月 2012-05-12 14:15:19
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