ジュリエット



叩いても
返事のない扉を
一生懸命叩き続けて

もう何時間たったんだろう

呼び続けた名前は
扉の隙間から
君に聞こえているのだろうか


分厚い扉を隔てた
君と僕

鍵を開けたくて
ポケットの中
鞄の中
探したけど


見つかるわけない
鍵は扉の向こう側

君のその手に
しっかり握られている


僕はここで待っていていいのですか

君が扉を開くそのときまで



そっと

その答えを

待っていていいのですか
















自由詩Copyright ジュリエット 2012-05-12 13:25:47
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